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HPVと子宮頸がん
子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルス(HPV)により起こります。おそらく性交渉によって膣壁にウィルスが感染し、身体の中で感染を繰り返すなかで子宮頸部へ感染すると、それが10数年の年月を経てがんになると考えられています。
HPVに感染しても全てががんになるわけではなく、多くは自然に治癒します。女性10,000人に対して、少なくとも6,000人がHPVに感染しますが、ほとんどが自然に治癒します。がんになるのはこの内の6人程度です。
子宮頸がん予防法
子宮頸がんの予防は、HPVに対する免疫応答を利用します。したがってまだHPVが身体に入っていない段階でワクチンを使用することで、HPVが初めて入ったときに感染を防御できるようにします。このワクチンは性交未経験者や、20代30代といった若い女性ほど、がんの発生が防止できることも分かっています。また、ワクチンの抗体価が20年ほど維持されるため、早期のワクチン接種が世界中で、特に先進国で実施されてきています。
もう一つの予防法として、子宮頸がん検診があります。10代におけるワクチン、20代からの定期的な頸がん検診によって、将来、子宮頸がんがゼロになることを考えております。
今回の講師について
笹川 寿之 先生
学歴
- 1983 金沢大学医学部医学卒業
- 1993 大阪大学医学研究科産婦人科学修了
専門分野
- 産婦人科学
- 臨床ウイルス病理学
研究課題
- 母性看護学
- 研究課題
- ヒトパピローマウィルス感染と子宮頚癌
- 癌抑制遺伝子と婦人科腫瘍
- ヒトパピローマウィルスの子宮頚癌発生のメカニズムの解明とその予防法の開発
所属学協会
- 日本癌学会
- 日本臨床細胞診学会
- 北陸公衆衛生学会
- 日本性感染症学会
- 遺伝子治療学会
- 国際ヒトパピローマウィルス学会
- 思春期学会
- 日本婦人科腫瘍学会
- 日本がん分子疫学研究会
- 日本ウイルス学会
- 日本産科婦人科学会
