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がんプロトピックス第5回「最新の腫瘍核医学」

アウトライン

放射性医薬品(アイソトープ)治療とは

放射線を体外から照射する治療と違い、アイソトープ治療とは、分子標的薬のように口や注射で薬を体内に入れます。するとアイソトープが分子標的薬と同じように病巣に集まっていって、そこで放射線を出すという仕組みです。
放射線・放射能といいますと悪いイメージがありますが、アイソトープを体内に入れても悪い事象は起こりません。アイソトープ治療は1回の内服で終了する、非常に身体に優しい治療です。

痛みを取る治療

がんは進行すると痛みを伴います。痛みの大部分は骨への転移で、これにアイソトープを使用します。たとえば、痛みで立つことができなかった患者さんが、アイソトープ治療によって2週間後には立ち上がれるようになり、1ヶ月後には歩いて外来に来られるようにまでなりました。がんを取り除いたわけではないのですが、いかに痛みを取り除くかという緩和治療も大切な事なのです。

これから

アイソトープ治療は、まだ全てのがんには使えませんが、世界中の核医学の先生方が研究しています。今がんをお持ちの方も、現状でがんばりましょう。現状でがんばっていれば、現在は短い期間で新しい治療が出てくる時代です。私は希望の持てる時代だと確信しています。

 

今回の講師について

絹谷 清剛 先生

  • 金沢大学医薬保健研究域医学系
  • 核医学
専門分野
  • 生体生命情報学
  • 生物分子科学
研究課題
  • 放射性医薬品による腫瘍診断,治療に関する研究
受賞学術賞
  • 欧州核医学会誌最優秀科学論文賞 (2002、国外)
  • 優秀論文賞(欧州核医学会議) (2000、国外)
  • 第35回日本核医学会賞 (1996)
  • 第二回日本核医学会奨励賞 (2000)
  • 佐川がん研究助成金 (2000)
  • 北國がん基金助成金 (1998)

参考リンク