がん患者の生存率の算定基準について(富山県)
(平成19年8月30日 富山県がん診療連携協議会がん登録部会作成)
がん患者が手術を受けてから5年後に生存している確率(5年生存率)を算出するため、1997年1月1日から2001年12月31日までの5年間に初回手術が行われた症例について、
- ○5年以上経過して生存を確認した患者数(生存数)
- ○5年以内に死亡を確認した患者数(死亡数)
- ○生死不明の患者数(消息不明数)
を調査し、下表の基準に沿って胃がん、直腸がん、結腸がん及び乳がんの5年生存率を算出
| 項 目 | 内 容 | |
| 1 | データソース | 各診療科の臓器別がん登録 |
|---|---|---|
| 2 | 対象症例 | がんの初回手術症例(腹腔鏡下は含むが、内視鏡下は除く) ※化学療法の有無は問わない 【病院の判断で上記のほかに次の条件を付けることも可とする】 ・明らかな緩和的手術症例は除く |
| 3 | 対象期間 | 1997年1月1日~2001年12月31日までの期間 |
| 4 | 対象部位 | 胃、直腸、結腸、乳房 ※多重がんを除外 ※上皮内がん及び大腸の粘膜がんを除外 【病院の判断で2つ目の※を次のとおり記載することも可とする】 ※上皮内がん及び大腸の粘膜がんを除外(ただし、0期の生存曲線は記載) |
| 5 | ステージ | 最終診断による臨床病期(取扱規約) |
| 6 | 観察開始時点 | 手術日 |
| 7 | 観察終了時点 | ・がん以外の死因を含めた全ての死亡日 ・最終外来受診日などの最終確認日 |
| 8 | 追跡調査方法 | 地域がん登録照会 |
| 9 | 追跡率 | 胃 : % 直腸 : % 結腸 : % 乳房 : % ↑各病院の追跡率を記載 |
| 10 | 生存率の算定方法 | カプラン・マイヤー法 |
【留意事項】
- 「生存率」は初回手術後の生存者数の割合、「追跡率」は患者の生死の把握率を言います。
- 生存率は5~10%程度の統計的誤差があります。
- がんの部位、性、年齢構成、合併症の有無、その他様々な要因の違いにより生存率に違いがでるので、単純に施設間の成 績を比較できません。
- 数値だけを比較して、生存率が高いという理由で医療機関を選択すると、思いがけない不利益を被る可能性があります。
- 追跡率が低い場合、生存率が高くなる傾向があります。