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北陸全体でがん医療向上を 金沢市で「がんプロ」発足記念シンポジウム 「医療市民」育て地域に貢献 金大など3県の機関が連携

北國新聞 2008/01/07付記事

「北陸がんプロフェッショナル養成プログラム」の発足記念市民公開シンポジウム(北國新聞社後援)は六日、金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホールで開かれた。北陸のがん医療を先導する医師や看護師、患者の代表者らが「がんプロ」の狙いや市民の意識向上の大切さを指摘し、北陸三県の大学、病院が一体となってがん医療の向上を目指す意義を確認した。

「がんプロ」は、昨年四月に施行されたがん対策基本法の趣旨に基づき、がんに特化した医療人を養成するために創設された。金大、富大、金沢医科大、福井大と石川県立看護大が得意分野を補完し合い、大学院生を対象に共通教育を行う。北陸三県に十五あるすべての診療連携拠点病院も協力施設となっている。

シンポに先立ち、来賓の金沢経済同友会代表幹事の飛田秀一北國新聞社社長は「このプログラムは、高度な技術を持った“赤ひげのお医者さん”を育てる取り組みだ。企業が地域に貢献する『企業市民』の理念にならえば『医療市民』を育てることでもあり、地域の人々の命に貢献するという観点からも期待したい」とあいさつした。

森久規石川県健康福祉部長、福田優福井大学長、菓子井達彦富大附属病院がん治療部長、山田裕一金沢医科大学長、木村賛石川県立看護大学長、中村信一金大副学長が順に祝辞を述べた。

シンポでは、馳浩代議士ががん検診の受診率について、がん対策推進基本計画で五年以内に50%に引き上げる目標が示されたが、どの自治体も達成できそうにない事例を紹介し「がんプロも掛け声倒れに終わらせてはいけない」と強調した。

金大附属病院の血液疾患の患者会「萌の会」の和田真由美代表は、医療者と患者会の連携の役割を指摘。門田守人日本がん治療学会理事長はがん医療における医療者、国民、国の責務を語った。

プログラムの統括コーディネーターである並木幹夫金大大学院医学系研究科教授は、北陸での各種がん治療の標準化が実現するなどの「がんプロ」の利点を示すとともに、がんプロのホームページで各病院の治療成績などを公表する案も紹介した。

続いて北陸がんプロに携わる五大学から、天野良平金大大学院医学系研究科保健学専攻長、片山寛次福井大医学部附属病院がん診療推進センター長、金川克子石川県立看護大大学院看護学研究科長、菓子井部長、元雄良治金沢医科大病院集学的がん治療センター長が、それぞれの立場からチーム医療の重要性や情報の活用法などを解説した。田中則男北國新聞社論説副委員長は「がんプロ」への期待を述べた。

シンポの詳細は後日、紙面で紹介する。