細胞の発達、学習、記憶分子など脳の謎解明へ、研究成果発表 金大でシンポジウム開幕
北國新聞 2007/09/08付記事
金大の「第四回脳細胞・発達・学習・記憶分子シンポジウム」(北國新聞社後援)は七日、三日間の日程で金沢市の同大医学部記念館で開幕した。同大が取り組む21世紀COEプログラム「革新脳科学」の研究者らが、子どもの発達障害や認知症など脳にかかわる問題について最新の研究成果を発表した。最終日の九日には「がんプロシンポジウム」が開かれる。
事業開始から四年目を迎えた同COEのまとめとして、同大十全医学会、同大大学院医学系研究科脳医科学専攻などが主催した。
初日の第一部「発達障害の理解にむけて」では同COE拠点リーダーの東田陽博教授(大学院医学系研究科)が、脳内の特異なタンパク質が出産や子育て、対人関係構築に必要なホルモン分泌にかかわっているとする発見について述べた。
片桐和雄教授(大学院人間社会環境研究科)は新装置「近赤外分光法」を用いた重度脳障害児の発達支援の試みを報告した。同COEの小泉惠太准教授も、ショウジョウバエ遺伝子から人の自閉症の原因を突き止める研究を報告した。
●あす「がんシンポジウム」
九日には金沢市の石川厚生年金会館で、市民公開シンポジウム「北陸『がんプロ』発足記念シンポジウム」と「子どものこころの発達シンポジウム」が開かれる。
午前十時からのがんプロシンポでは、金大の磨伊正義名誉教授や並木幹夫がん医科学専攻長、矢野聖二教授らが、北陸三県のがん医療レベルを向上させる「北陸がんプロフェッショナル養成プログラム」の意義や可能性について紹介する。
午後からの子どもシンポでは、十月の「子どものこころの発達研究センター」創設や二〇〇九(平成二十一)年度に予定される連合大学院設置に向け、金大のほか大阪大と浜松医科大の研究者らが子どもの発達障害などを語る。ともに入場無料。