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「がんのプロ」養成拠点に 金大など3県5大学 北陸の医療水準向上へ 教育、研究で連携 文部科学省、プログラム採択

北國新聞 2007/08/01付記事

金大は三十一日、文部科学省の「がんプロフェッショナル養成プラン」に、富大と福井大、金沢医科大、石川県立看護大を加えた三県五大学で共同申請したプログラムが採択されたと発表した。北陸三県すべてのがん診療連携拠点病院も加え「がんプロネット」を組織し、患者がどこにいても高レベルの治療が受けられる専門医を育成、北陸全体のがん医療水準の向上を目指す。

採択されたプログラムは「北陸がんプロフェッショナル養成プログラム―ICTによる融合型教育システム及び『がんプロネット』の構築―」。ICT(情報通信技術)で各病院を結び、診療データベースの構築や臨床共同研究を行うほか、高度がん医療に関する三つの教育コースを開設する。

金大、金沢医科大、富大、福井大が実施する専門医師養成コースでは、現行の大学院の授業に加え、四年間にわたって臨床、研究科目をバランス良く修得させる。看護師、薬剤師、放射線技師などが対象の職業人養成コースでは、がんに特化した大学院教育を施す。

両コースの授業には化学・放射線療法、緩和ケアなどの分野で共通科目が設けられ、がん治療に関する知識を横断的に学べる仕組み。社会人も受け入れる。各診療科で学会認定医や専門医の資格を取得した中堅医師らのスキル向上を目的とした研修(インテンシブ)コースも設ける。

各コース修了者は「北陸がんプロフェッショナル」に認定、各病院でがんの標準的治療の推進役を担う。

現在のがん治療は、病院ごとに医師の技術や専門性にばらつきがあり、患者側は病院によって治療法が異なったり、治療が難しいとして転院させられることが負担となっている。

同養成プランは▽がんの予防と早期発見の推進▽がん医療の均てん化などを施策とした「がん対策基本法」が今年四月に施行されたことを受け、がんに特化した医療専門家を養成する大学を支援する目的で公募された。

実施期間は二〇一一(平成二十三)年度までの五年間だが、一二年度以降も民間資金の調達を視野に入れ、各大学の負担で教育システムやがんプロネットを継続。NPO法人化も検討する。

プログラム統括コーディネーターの並木幹夫金大大学院医学系研究科教授は「参加病院全体で北陸のがん患者の八割を診療している。連携で診療の標準化が飛躍的に進むだろう」と話している。